楽器をやめる年齢 やめたくなる年齢 真面目に生きたくなる壁

楽器と年齢と挫折 目次

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ベース人生20年以上 四捨五入で40歳

 

楽器をこれだけ続けてると当然、

 

「まだやってんの?」

 

なんて言われることは、一度や二度の話ではありません。

そしてもちろん、やめた人間を見るのも一人二人ではありません。

 

こっちとしてはむしろ、「やめる理由がない。と言うかやめる意味が分からないしメリットもない。という感じになるのですが、長く続けることが奇異に見えるなど、これはどういった心理なんでしょうね?

 

何としてもやめたがる人、やめさせたがる人。

遊び楽しみなど断ち切るべき、才能がない者は続けてはいけない。

そうやって0か100で決めようとする思考というのが非常に不思議になるところです。

 

そこで今回、音楽学校時代にも恩師から教わった

 

『楽器をやめたくなる年齢』

 

これについて考えてみようかと。

 

恩師はネタのように話していましたが、けっこう納得な内容でもありましたね。

今の自分ならそれがより分かる気がするところです。

 

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楽器をやめたくなる年齢

 

15歳 中学卒業~高校入学

 

これはもう言うまでもなく『受験の壁』ってやつが出てくるからですね。

中学かそれ以前に楽器を始めたのであれば第一関門になるはず。

 

自分みたく学業をほとんど放棄してたような人間はともかく、本気で取り組まないといけない学生にとってはマジで大変な期間。

 

当然、楽器の練習なんかやってる場合じゃなくなってくるし、親の目もかなり厳しくなるはず。

 

付き合ってくれる仲間もいなくなるのが辛いですね。

自分一人だけで盛り上がり、のめり込むってのもなかなか大変な話です。

 

そんなことやってたら普通はまぁ、親、兄弟、教師、友達、親戚など、様々な方面から冷たい視線を浴びることになるでしょう。

 

で、その受験を突破したらしたで、高校生活を上手く送れるかどうかというのが問題になります。

受験の空白で情熱が爆発するか、または燃え尽きてるか完全に冷めているか、そこですよね。

 

15歳とかまだまだこれからもいいとこって話ですが、意外と壁になりそうだったり。

 

18歳 進路が重くなる~高校卒業

 

これも上記と同様ですが、よりシビアで重くなってきますよね。

 

この時点でもうすでに親がいろいろ諦めていたであろう自分。

そんなダメ人間には想像もつかない世界に向き合い、必死に戦う人もいるでしょう。

 

専門学校に行くにせよ大学に行くにせよやはり『責任』を感じるようになってくるのが大きい。

自分で働いて学費を稼ぐにしても親が払ってくれるにしても、そのプレッシャーってのが出てくる。

 

その中で平然と楽器を弾けるという人間はなかなかいないでしょうね。

 

ストレス解消や気分転換にというぐらいなら良いですが、明らかに遊び狂ってるように見えるぐらいにハマってるとまぁ、明らかに周囲からおかしな扱いを受けることになるでしょう。

 

音楽学校に行くとかだったらまた話は違いますが、いずれにしても、色々な意味でこの18歳という年齢はなかなか厄介ですね。

 

ぼちぼち大人としての自覚が芽生えてくると、「楽器なんてやってる場合じゃ・・・」という思考にも染まりやすくなるはず。

 

20歳 成人という枷がかかる

 

「さあもう大人だ!」となるか「まだまだ遊ぶぜ!」とヤンチャするか分かれそうなところ。

ただ、後者の道を行くにしてもやはり、様々な面から扱いも気持ちも変わってくるのがこの歳でしょう。

 

「もう楽器なんてやってる場合じゃない!」となってしまう可能性もより高くなっていきます。

 

また、楽器以外にも遊べるものが見つかったり、世界が開けて楽しい生活が待ってたり、それでどうでもよくなっちゃうってこともありそうです。

 

それこそ、結婚まで考えるような恋人ができたり、そのまま結婚までしちゃうかもしれないし、そうなるとより重い責任を背負ったり自覚が芽生え、「楽器なんて」という気持ちになる場合もあるでしょう。

 

また、高校を卒業して音楽学校に入ってたりした場合、真面目にまともに生き頑張ってる同級生やその顔を見て、「俺、なにやってんだ・・・」という心境になったりする人もいるんじゃないかと。

 

なんの迷いもなく「もうおっさんやってのかよ!」ぐらいに周りを見てたり人生ナメてたり、どこかブッ飛んで壊れてるぐらいでないと続けるのがだんだん苦しくなってくるかもしれません。

 

「才能ない・・」と冷静に判断しようとしたり、利口になってくるのも厄介なポイントですね。

 

本当に好きかどうかが問われてくる。

 

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22歳 大学卒業~就職

 

さぁもう、話がどんどん重くなっていきますね。

楽器をやめたくなる理由、やってられない理由が満載です。

 

基本的には受験の話と変わらないところでもありますが、やっぱり『大人』の扱いと気分になってきますからね~。

 

真面目に働いて生きようとするのと楽器をめちゃ上手くなろうとするのと、それを両立しようというのはなかなかできることではない。

 

また、前述の通り、「才能ない」と自分に審判を下したくなってくる頃でもある為、これが実に厄介なところでしょう。

 

「もう趣味でいいや~」となるか「俺はやるぜ!」となるか、どちらにしても、より現実と闘わなければいけなくなってくるのが大きいですよね。

 

これまた前述の通り、真っ当に生きてる同級生や後輩の姿に対し、言い様もない不安や情けなさを感じることもあるだろうし、そういう面との闘いもあると思います。

 

自分のような世捨て人みたいな人間にはあまり関係ありませんでしたが、周囲の目や立場が気になるような人の場合、楽器との付き合い方が分からなくなってきたり、疑問視してしまう時間が多くなってきそうです。

 

25歳 どんどん大人になってくる

 

四捨五入していよいよ三十路が見えてきます。

 

周りは結婚し始めたりすでに子供もいたり、そういうのが気になってくると即アウトにもなりかねない年齢になってきますね。

 

真面目になろうとするのはもちろん、ちゃんとした大人にならねばと自分を責めだしたり、人としてのまっとうな幸福を求めだしたり、楽器との距離を考えるようになるのではないかと。

 

ただ、このあたりで「完全に趣味!」と割り切れていれば、幸せに続く音楽ライフを送ることも可能になってくると思うところ。

 

ここいらで急激に壊れてくる・焦ってくるのは、本気で音楽やろうとしていた人間ではないかと想像しますし、楽器との上手な付き合い方が分かってる人だったら、そんな心配はいらなくなってくるとも言えそうです。

 

逆に言えば、それが出来ていない場合はけっこう悲惨なことになってきますよね。

だんだんと心身共に病みだしてくるかもしれません。

 

「楽器弾くのつれぇ・・・」

「音楽甘くねぇ・・・」

 

と心が折れてくる可能性が高くなる。

 

勢いが出るかどんどん脂が乗ってくるか、それとも苦しみ燃え尽きつつあるか、微妙な感じですね。

 

30歳 遠かったはずの三十路

 

いよいよ大台な感がありますよね。

 

三十路を目の前にした28~29もかなりやばいところですし、もはや焦りをこえて諦めも出てくる。

まぁでも、数字的な分かりやすさも含め、区切りの意味ではやはり30でしょうかね。

 

そしてここを突破すれば、ちょっとやそっとではやめなくなってくるんじゃないかと。

 

現実も見えてきて人生もだんだんと分かってきますから、楽器・音楽との距離感もかなり決まってくる頃かもしれません。

 

周囲は順風満帆な人生を送りだしてるように見えたり、または、荒波の中を堅実にまっとうに頑張って生きているようにも見えてくる。

 

親も老いてくるのが現実であり、もう時間がなくなってきている実感も出てきます。

酷なようだけど身内に不幸があってもおかしくないし、嫌でも人生に向き合いだしますよね。

 

音楽の道を志しているのであれば、才能の違いを見せつける後輩や年下のプレイヤーに青くなったり、自分よりはるかに活躍している人達に絶望を感じたりもするでしょう。

 

自分に嘆き責めだすと、際限なく落ち込んでいく可能性がある。

 

それでもなんでも、

 

「楽器弾こう!」

 

ってなる奴はもう確実にどっかブッ壊れてるので、その意味では頼もしいし安心です。

無理に人生から切り離そうとする方が危険ってレベル。

 

楽器弾いてて当然だし側にあって当然、周りのことも世間も特に気にならない。

むしろ人生が充実し人脈も広がるなど、そうなるとわざわざ手放す理由もない。

 

特に無理も鼓舞することもなくナチュラルに音楽に触れているようになってると無敵感ありますよね。

そんな状態であれば結果はどうあれ、長く長~く音楽と共にある人生を送れるのではないかと。

 

完全に趣味遊びにしているのであればそれはもう大正解でしょう。

変な夢も見ず自分がやるべきこと楽しめることが分かってると強い。

 

・追い詰められ不安に潰されそうか?

・それともいい感じに歩んでいるか?

・意外と現実も自分も受け入れているか?

・なんかよくわかんねーけどべつにいいやってか?

 

迷いがあったとしても自分が持っている『何か』は決まってきているんじゃないかと。

 

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後はもう好きにして

 

30超えたら後は5年刻み?10年刻み?

 

もう、人がとやかく言う領域じゃないですよね。

好きにしてくれ、勝手にしてくれって話。

年齢の問題でくくるより、本人の気持ちや環境とかの問題。

 

すっぱり諦めるべきか、楽しく続けるべきか、これで生きていくべきか、悪あがきと認識しながら足掻くか、何が正解かなんて分かりません。

 

まぁ、やめる人に対しテキトーな人間として言えるのは、

 

「シリアスすぎじゃね?」

「真面目すぎじゃね?」

「極端すぎね?」

 

ってことでしょうかね?

 

なんかこう、やめることが美しい、決別することが正しい、忘れることが幸せだという、そんな傾向を感じる気がするのが寂しい話かなと。

 

音楽・楽器に対してあまりに不幸や苦痛を直結させようとすると言いますか、それが良いことだみたいに認識するのもどうなのかと思うところ。

 

気持ちは確かによく分かりますが、あまりに重く捉えすぎなのも損ですよね。

 

本来、人生を楽しく充実させるためにあるものが、それが元凶になって狂っておかしくなっていくとか、どう考えても健全な話ではない。

 

人生かけるのも分かるし、命削ってやりたくなるのも当然分かるんだけど、何かこうね。

音楽・楽器に触れることで不幸な方に行ってしまう人が多く感じるのに違和感を持つようになったわけです。

 

一番尊敬してた恩師は自ら生涯をとじる、親友は行方不明、才能あるのに完璧主義をこじらせてやめちゃった仲間もいたり、そういうことが続くと単純に悲しくなってしまう。

 

またはその逆と言うか、ちょっと触っただけで、

 

「才能ない・・・」

 

なんて考えるのは重すぎるって話。

 

なんでいきなり勝負の世界みたいになってるのか、進退をかけた深刻な場面になってしまうのか、不思議で仕方ありません。

 

4コマ漫画よりスピーディーとか、ちょっとしたギャグってもんではないかと。

もうほんと、カッチコチにお堅く真面目だと疲れるだけでしょうと言いたい次第。

 

楽器でもスポーツでもなんでも

 

そんなこんな今回の話。

楽器に限らず、様々な道に置きかえてみても面白いんじゃないかと思います。

 

たぶん、スポーツとかでも当てはまりそうですよね。

 

肉体の衰えという意味ではよりシビアな話になりそうですが、そういうところに向き合うのも人生というものなんでしょう。

 

「記録を出すだけじゃない世界もある」みたいなことを逃げや負けと考えるか、それとも新たな一歩や価値観と捉えるか、考え方や認識ひとつでまったく別のものにもなってしまうかもしれません。

 

甘っちょろいぬるい話なのも確かですし、輝かしい栄光や名声などとは無縁の人間の考え方でしょう。

それでも、様々な価値観がある、理解され認められる、そんな世界の方が個人的には良いと思う次第。

 

重すぎ、潰しすぎ、絶望しすぎ・させすぎ。

それで結局、自分らの首まで絞めて衰退自滅していくというのは、あまりに本末転倒ではないかと。

 

少なくとも、努力の方向性とその先に不幸や絶望が直結しているような状態には強い疑問を抱きます。

 

楽器・音楽は勿論、沢山の文化がもっと身近で楽しいものになっていってほしいですね