楽器と初心者と挫折 才能とか考える前に知るべき事・やるべき事

楽器を挫折しない為に 目次

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「楽器を触ってるだけでも上手くなる  」

「持ってるだけでも練習になる」

「ケースに入れて移動するだけでも上達する

 

なんて言ったら、

 

「んな美味い話あるか!」

 

とツッコミが入りそうですが、自分は真面目にそう認識している次第。

 

どうにも敷居の高さが存在している印象が強い楽器という存在。

今回は練習方法や基礎云々以前の話に触れてみたいと思います。

 

 

自分に厳しく難しくするのをやめる

 

まず考えてみましょう。 

 

・いきなり大型トラックの運転ができるか?

・サイズも形も全て把握してコントロールできるか?

・一発で車庫入れできるか?

・高速道路でかっ飛ばせる自信があるか?

 

急に何言ってんだって話ですが、冗談ではなく真面目な問いです。 

 

恐らく多くの人が、

 

「うわ!でか!」

「後ろわかんねーよ!」

「どうすんだよこれ!」

 

高い確立で最初はそんな風に思うはず。

 

それがすぐに出来ないからもう才能がないと判断する、とっととやめろ諦めろと言うのはあまりに暴論・極論でしょう。

 

でも、楽器ってそうやってすぐにやめてしまおうとするから不思議なものです。

 

免許なんかいらないし誰でも弾くことが許されているのにもかかわらず、異常なほど自らを卑下したり有り得ない才能を求めようとするのは、傍から見てかなり変ですよね。

 

始めて間もないような初心者にもかかわらず、なぜか超シリアスに自分に厳しく『弾けない哲学』を作ってしまったり、ごく短時間で才能や将来を見極めようとするなんておかしな話ではないかと。

 

「ぐっ!右手が!・・・左もか!」

「俺は楽器を弾いちゃいけないんだ・・」

「そんな資格は持ってないのさ・・・」

 

難しい顔しながらこんなことを言ってる初心者、自分を想像してみて下さい。

 

かなり痛くないですか?

 

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まずは知ってから慣れてから

 

大型のトラックの話をしたのはちょっと無理矢理なようですが、でも、楽器においても言いたいことは繋がるんです。

 

『大きさ、形状、長さ、重さ、硬さ』など、こういった要素をまったく認識せず、どうやってその道具を完璧に扱おうというのか、冷静に考えれば疑問になるはず。

 

・まずはとにかく弾きたい楽器に触れる

・それがどんな形か大きさなのか覚える

・どれぐらいの重さがあるのか把握する

・どんなバランスの物なのか認識する

・弦楽器なら弦の長さ・硬さ・弾力を知る

 

これが全然できていないのに急激な上達を目指すというのはどう考えても厳しいでしょう。

  

より身近な存在ということで『自転車』で考えると分かりやすいかもしれません。

 

大体の場合、

 

「気付いたら乗れてた」

 

そんなものではないかと。

 

もちろん、習得までの時間に個人差はありますし、センスなく恥ずかしかったり悔しい思いをすることもあるでしょう。

 

でも、それにめげず諦めず、続けてさえいれば必ず乗れるようになりますよね。

そして一度その感覚を覚えてしまえば、忘れてしまうというのは逆に難しくなる。

 

これは恐らく、前述のような情報を脳が整理・理解した状態だと想像するところ。

 

要するに慣れたということですね。

 

慣れる前にやめてしまったらそれは上達するわけがありません。

 

何事においてもまずは慣れてから。

自分の体が楽器という存在を受け入れてくれるようになってからが始まりでしょう。

 

楽器は身近なようで意外と未知の存在

 

唐突な話ですが、自分が使用しているベースの重さは4.5kgです。

3kg台ならかなり軽く、5kgオーバーは重量級になってきます。

 

今まで使った中で一番重いベースは6kg。

ケースとケーブルなどと色々合わせて移動時には10kgを超える荷物になるという恐怖。

 

まったく触ったこともなければこの話は全然ピンと来ないでしょう。

そしてそれぐらい知らないものということにもなるわけです。

  

ベースを長く弾いている身ですが、それでも最初はベースの音なんかまったく知りませんでした。

アンプの存在だって知らなかったし、左手で弦を押さえることすらも知りません。

 

でもそれは恥でもなんでもない。

その距離感を縮める、自分から理解を求め行動で示すことが第一歩。

 

ゆえに、ただ楽器に触れているだけでも上手くなるものだと自分は考えます。

特にまったく慣れていない最初の内はそうですね。

 

触らずにあれこれ悩んだり考えたりする前に、ベタベタ触りまくったりピカピカに磨いてニヤニヤするとかそういうことをした方が良い。

 

前述の通り、「そもそも楽器がどんなものなのかをよく分かってない」ということは物凄く大きな問題です。

 

自転車にしても最初はそのバランスを保つだけでも難しいものですし、そこを体がぜんぜん理解できていないのに乗れるようになるわけがありませんよね。

 

楽器だって最初は持ち方から構え方から何も分からないのが現実。

 

変な話、たとえばギターを室内で安全に振り回せるぐらいになっていれば、それだけその物への認識が深まっている証拠と言えるのではないかと。

 

形も長さも重さも分からないんじゃそんなこと怖くてできませんからね。

自分の場合、ベースを持ってストレッチに利用したりもします。

 

最初から完璧なバランスで自転車を乗りこなせるような才能、楽器の隅々まで神経が行き渡っているようなセンスを求める必要はないでしょう。

 

時間がかかっても慣れればそれは身に付きます。

 

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恐怖の克服と慣れ

 

自転車に乗れない理由に『恐怖』というものが絶対に存在しているはず。

 

そんな自転車と同じく楽器という存在に対し、

 

「未知で怖いもの」

 

だと認識している可能性も実は高いんじゃないかと想像します。

憧れが強いほどそういうものかもしれませんよね。

 

ついつい才能という言葉を使って諦めたがったりするのは、無意識にでもその恐怖から逃れようとしているためなのかとも考えるところ。

 

自転車で転ぶことへの恐怖や痛みがあるように、楽器に対してもそういった恐怖感というものが存在している可能性はありそうです。

 

・弾けない自分、情けない自分

・夢、憧れが壊れる瞬間

・他人の目、恥の意識

 

など、そんな様々な痛みや恐怖がありそうですし、意外と否定できない面があるはず。

 

それをまともに受け入れないため、ダメージを軽減するために才能がないという予防線を張っておく」ということも有り得る話です。

 

後は単純な話、単純に手が痛くて嫌」というのも無視できませんよね。

痛いということはそれだけしんどくなるし面倒にもなる。

楽器との距離をつくるには十分な理由になってしまう。

 

負の感情というのは本当に厄介なものです。

いともたやすく人の心を支配し潰すこともできます。

 

「才能ない・・」

「無理だ・・・」

「自分は駄目だ・・」

 

こういうことを常に考えたり口にもしていると、その言葉のお望み通りに人の意識も力も容赦なくどんどん落ち込んでいくから恐ろしい。

 

そういう時は言葉の後ろにでもとかけどを添える癖を付けておくと、多少はまぎれますよ。

 

「楽器無理・・・でも好きだから弾きたい!」

「才能ない・・・けど練習して弾けるようになる!」

「駄目な人間だ・・・でもだけど自分は自分だ!」

 

みたいな感じに前向きに変換しやすくなります。

 

「楽器を好きになる」ということはつまり、

 

自分を好きになる

 

ということでもあるかもしれませんね。

 

何事も最初から諦めていては楽しくならない

 

楽器は恐ろしい武器や兵器ではありません。

自分を卑下したり人生を破滅させるために存在するものでもない。

 

そう考えることもできはしますが、それをドヤ顔で主張するのは意地悪くひねくれすぎ。

あまりにも後ろ向きだったり、警戒しすぎ構えすぎでもあるでしょう。

 

そしてそれは他の多くのものにも言えることではないかと。

 

・包丁や刃物に対する恐怖があるのは当たり前

・車も使い方次第で恐ろしい兵器になってしまう

・水だって非道な武器に変貌する

 

いちいちマイナスに捉えたりこんな風に考えてしまうと人生はつまらくなる一方だし、また、恐怖に怯えるだけにもなってしまいかねない。

 

しかし、自分のためにどうあるべきかを理解して使いこなせれば、便利な道具や必需品として生活を豊かにすることができますよね。

 

と言うか、水がなければしんでしまいます。

 

・楽器は夢や希望を打ち砕くための道具ではない

・自らの人生を豊かにするためにあるもの

・便利なコミュニケーションツールにもなる

・たまには思いっきり弾いてストレス解消したい!

 

そんな風に考えたりのんびりと付き合っていけば、音楽との距離感もきっと縮んでいくはず。

無駄に才能云々を考えて潰れずに済むし、絶対に弾けるようにもなるはずです。

 

やはり、とにもかくにも『 慣れ です。

 

自転車だって諦めず乗り続けていれば必ず自由に走れるようになるし、慣れてしまえば恐怖も違和感もなくなっていきます。

 

楽器も同じでしょう。

 

自分を老害化・ブラック企業化しないこと

 

例に出すには少々不謹慎なようでもありますが、話としては分かりやすくなるかもしれません。

 

パソコンやスマホなどは断固拒絶、若いやつらは駄目だと叩きまくり、とにかく新しいものはなんでも否定する困ったお年寄り、そんな心当たりにうんざりする人も多いはず。

 

加えてブラック企業・上司がごとく、

 

「即戦力になれ!」

「教えなくてもやれ!」

「新人?ゴミだな!!」

「ミスは許さねぇ!」

「才能ねーよ!」

「どこ行っても無駄!」

 

こんな暴力的に自らを責めたり重荷を課していてはそれは辛くなるだけです。

即座にマスターできないから駄目だと叩きまくるなど、人に対する扱いではありません。

 

そりゃ、ミスはしない方がいいに決まってますし、高い能力を持ってるに越したことはない。

でも、いきなり完璧を求めてしかも都合よくこき使おうとか、どう考えてもまともじゃないですよね。

 

それと同じような思考、同じような存在になりたくないのであれば、楽器というものを柔軟に受け入れることができる体とその気持ちをつくることが大切だと考える次第。

 

楽器演奏を神格化しちゃう人って基本的に自分を卑下しすぎ、叩きすぎな傾向がある。

 

せっかく世の中がゆるくまともになろうとしている傾向があるのだから、旧世代的価値観と押し付けで己を潰してしまう必要はまったくないでしょう。

 

眉間にしわを寄せ歯を食いしばっても良い結果は出ません。

そんなことをやればやるほど体はカチコチに固まり、楽器を拒絶してしまいます。

 

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一歩の継続こそ力なり

  

最後になりますが、もう一つ考えてみてください。

 

ゲーム、パソコン、スマホの操作、車の運転など、こういったことを特に自然に意識もせずやっていたら、それはとんでもない情報処理能力が身に付いている証拠です。

 

今このブログを読んでいる時点でその脅威の情報処理ってのをやっているわけですし、自分でブログをやってて記事まで書いたりしているなら尚更というものでしょう。

 

言語表現だって出来ているし、道具の操作もこなしている。

 

ましてや、それら全てを使えてるならもう疑う余地などありません。

技術も思考力も想像力も立派に備えています。

「才能ない」なんて考える必要なんかまったくないし、思う必要もない。

 

あまりに当たり前で気付かなくなってしまうのかもしれませんが、誰だって何かの積み重ねというものを絶対やってきているはずなんですよね。

 

身近で当たり前なものとして認識できていない、はるか彼方の未知の物体だと遠ざけていれば、それは身に付かなくて当然、置いていかれて当然ではないかと。

 

やはり、まずはとにかくそれに触れ、よく慣れることが大切でしょう。

最初の不慣れを超えれば、急激に上手くなる可能性だって十分にあります。

 

また、そもそもの『環境作り』ができていないというのも大きな問題ですよね。

楽器に触れる時間が短い、音楽との距離があるほど、慣れるには時間がかかってしまう。

 

運転下手なオバチャンとかだって免許取って車に乗ってるんです。

『教習所で運転を習う』という環境をちゃんと作り、それを習得していくものです。

 

なんだって慣れたもん勝ち。

続けてさえいれば楽器も絶対弾けるようになる。

 

自分に合うものを見つける

 

それでもなんでもどうしても無理だと感じるなら、こちらも読んでみてください。

 

amai-jinsei.hatenablog.com

 

amai-jinsei.hatenablog.com

 

楽器が難しい、自分には無理だと感じるならば、それは知らないだけ、慣れていないだけ。

または、『合っているもの』を見つけられていないということですね。

 

「才能」という言葉にこだわりたい、どうしても弾ける気がしないと感じるのあればこそ、

 

「これなら弾けそう!

「何かやれそうな気がする!」

「やべぇ!楽しい!」

 

と自信と喜びを持てる楽器を見つけることが大切です。

 

どうにも合わない仕事・会社・人が存在するように、

 

『どうにも合わない楽器』

 

があることも十分に考えられます。

 

「そっちがだめならあっち、あっちがだめならこっち、こっちもだめなら・・・」これでもまったく問題ありません。

 

人間なんてそんなもの。

強くもなんともないし、得意分野以外はだめだったりする。

 

野球もサッカーもバスケもサラリーマンも絵描きも音楽もすべて超一流にこなせるとか、そんな超人であることを自分に求めてたらそりゃ辛くなって絶望して当たり前。

 

素直にハードルを下げてまず遊び楽しみましょう。

 

自分に甘く楽しく

 

最初や入口はそれで良いじゃないかと。